東京ハンズオン:ABINIT-MP講習会
文部科学省 ポスト「京」重点課題⑥「革新的クリーンエネルギーシステムの実用化」
東京ハンズオン:ABINIT-MP講習会 – 2019/3/27(水) 13:15~ (東京RISTにて)
詳細は
https://postk6.t.u-tokyo.ac.jp/event/20190327_pm.html
をご覧ください。
開催趣旨
フラグメント分子軌道(FMO)法は、並列処理を駆使して巨大分子系を量子化学的に直截に扱える手法の1つです。ABINIT-MPは、東京大学生産技術研究所を拠点に20年近い歳月を経て開発が進められてきた純国産のFMOプログラムで、現在ではポスト「京」重点課題⑥「革新的クリーンエネルギーシステムの実用化」の枠の中でOpenシリーズとして整備・開発が続けられています。
ABINIT-MPは、小規模なサーバから「京」に代表されるスーパーコンピュータまで対応しています。また、使い勝手に優れた専用GUIであるBioStationViewerも整備され、入力データの作成とフラグメント間相互作用エネルギー(IFIE)などの計算結果の可視的な解釈も容易に行えます。2018年度からは、RISTの支援により、HPCI拠点への共用ライブラリプログラムとしての整備も始まっています。
IFIEをベースとした相互作用解析は、生物物理や創薬の分野でよく利用されており、大学や研究機関だけでなく製薬会社でも研究開発の現場で使われています。産学連携のFMO-DDコンソーシアムの取り組みもあります。一方、最近では固体表面へのペプチドの吸着状態の検討、高分子の粗視化シミュレーションの有効パラメータの算定に用いる事例も出てきています。これらは、FMO計算の「ものづくり分野」への展開と言えます。
このハンズオンセミナーでは、Openシリーズ最新のVer. 1 Rev.15のご紹介と共に、RISTのFX-10を用いて、ABINIT-MP/BioStationViewerの利用を経験していただくことを意図しています。皆様のご参加をお待ちしております。